作品テーマ ~「華澄庵」-戸外室のあるモダンな露地- ~
住宅庭園部門 高校生の部 最優秀賞 田井中 咲 (作品はこちら)
現代の住宅デザインに合わせたモダンな和風庭園に仕上がっている作品です。
特に庭の中心に茶室をイメージさせる戸外室が、この庭のシンボルのような存在に
なっており、これを取り囲むように現代感覚の路地の庭が展開されています。
植栽にも工夫がみられ、とても落ち着きのある庭になっています。
玄関前のコーナーにある二段の花壇はとても大切なポイントであり、主庭とのデザイン性に
おいての統一感を考えると、さらに良くなると思います。
作品テーマ ~ 「生命力が漲る庭園」-さらに輝き、より美しく- ~
住宅庭園部門 高校生の部 優秀賞 小笠原 澪那 (作品はこちら)
多様な樹種で、四季を感じることのできる見所満載のお庭に仕上がっています。
余地として、コンセプトの多様は、遊び心としての面白さがある一方で、統一感や落ち着きの
ある空間創りからは遠ざかってしまいます。
一つの軸から派生させるような構成で再考されるとより良い空間になっていくと思います。
作品テーマ ~ 野山の和風-枯山水を添えて- ~
住宅庭園部門 高校生の部 優秀賞 樋口 友菜 (作品はこちら)
住宅庭園として非常にレベルが高く、素晴らしいデザインになっています。
玄関側の洋風植栽はバランスも良く、毎日明るく出かけられるようなアプローチになっています。
ただ、南庭に関して実際に作庭するとおそらく飛石の多さが目立つのではないかと危惧されます。
庭の中に重点を置くポイントと軽くするポイントがあった方が庭を明るく広くみせられます。
窓際にヤマボウシやモミジなどの落葉樹を植栽することで近景となり、透けて奥がみえることで
遠近感をみせる造園技術もあります。
作品テーマ ~童心に戻れる公園~
公園部門 高校生の部 最優秀賞 小笠原 澪那 (作品はこちら)
様々な世代が楽しめる公園のデザインとして非常に優れ、バランスよく描かれていると思います。
ゾーン分けされたことによって、季節感を感じながら様々な風景をみることができ、親子ともど
も楽しみながら体感もできる公園になっています。
公園の中心に噴水や花壇を配置するし、北から南へ繋がる園路が通っていることで公園自体に遠
近感が出て広くみえる効果も期待できるかと思います。
しいて言えば、デザインコンクールなのでもう少しオリジナルな個性のあるテーマのデザインを
組み込めるとさらに面白いデザインが生まれてくると思います。
作品テーマ ~Fairy tale Park~
公園部門 高校生の部 優秀賞 沼田 呼杏 (作品はこちら)
公共の公園の空間に、非日常的なヴェルサイユ宮殿のイメージを取り込もうとする大胆な発想は
とても面白いと思います。
ただし、公園は日常的に不特定多数の一般市民が利用するものです。
デザインや意匠にこだわりすぎると、本来の公園としての使い勝手の良さに支障を及ぼすことに
もなりかねません。
また、公園のような公共性の高いデザインにおいては、メンテナンスの経費を考えておくことも
大切なポイントです
作品テーマ ~「流れる時と柔らかな風」刻むときと人の輪~
公園部門 大学生の部 最優秀賞 久冨爽冴 (作品はこちら)
静と動にエリアを分け、目的をはっきりとさせたコンセプトで素晴らしい作品です。
また、園路は直線と曲線を織り交ぜながらも、無駄な導線を作らないように配慮してあります。
憩いの場としての遊び心や四季を楽しむといった、付加価値にも注目していくと更に楽しいも
のになっていくと思います。
作品テーマ ~健やかに、自然豊かに、安全に-健康と学びの防災公園-~
公園部門 大学生の部 優秀賞 加藤花織 (作品はこちら)
今、現在求められている一つとして防災公園があります。
それをテーマにしたデザインとして評価が高いと思います。
老若男女、親子など多世代が使用できる有意義な公園になると思います。
普段はもちろん災害時にでも使用する公園灯を配置することや園路沿いもしくは多目的広場周りに
ベンチを設置することで夜間の安全や広場周りでの休息もとれるかと思います。