はじめに ここ数年間街路樹の剪定方法が真剣に検討されており、先の日本造園学会中部支部大会でも発表されております。そこで愛造協技術委員会として阪神大震災で有効であったとされた街路樹のその後と、狭い町並みが多く残る街路での剪定方法を見るため、神戸・京都を選び視察研修を行いましたのでご報告致します。 |
神戸の街路樹は、大木となったイチョウ・クスノキが非常に目につき、確かに、震災時において火災や倒壊に有益であったと思われました。しかし、震災後に植栽された街路樹については、特段こだわるものを見受けることができず残念でした。 |
京都では、観光旅行に行ってもあまり見ていない街路樹を、今回の視察でまじまじと見て、その剪定技術のすばらしさに、まずは委員会一同感心しました。下枝の高さを統一し、広い街路ではすかし剪定のみで自然形を大切にし、狭い歩道では、骨格剪定により隣家や架空線の邪魔にならないように仕立ててあります。京都の造園業者の心意気を感じて参りました。 |
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