陸前高田市被災地支援活動報告
第1回被災地支援活動  平成23年8月19日~21日
樹木治療・樹勢回復作業および仮設住宅地における園芸福祉活動
その他
• マルチング(敷こも)
• 植物活力剤(スノーグローエース:雪印種苗)散布
• 液状肥料自動灌滴装置設置
• 土壌分析検体採取
• 道路沿い瓦礫の撤去、球根植栽
平成23年10月25日菅野氏撮影 百合の花が満開になりました。
平成23年10月25日菅野氏撮影 百合の花が満開になりました。
3.仮設住宅地における園芸福祉活動  (住民が開催する「仮設住宅住民交流会」に同調)
• 花苗他寄贈
• 園芸教室
• みんなで一緒に花プランターづくり
寄贈植物の選定
• 植栽直後より楽しめる草種(現在開花種)
• 時間の経過とともに生長を確認しながら開花まで楽しめる草種 (球根植物)
• 話題性のある植物(開花時期をずらした冷凍球根)
• 越冬し、来春まで楽しみを継続できる草種(秋播の春咲一年草)
• 枯死した場合の精神的負担を避けるため、丈夫で管理の容易な植物を選定する
プランター開花スケジュール
住民と一緒に行うプランターへの草花植栽
震災に伴い、見ず知らずの人々が、同じ場所に生活することになった仮設住宅において、コミュニティー機能の構築は重要課題となる。 草花を使ってみんなで一緒に楽しい時間をすごすことにより、次のような効果を期待して活動を行った。

・みんなで活動することにより、楽しみや喜びを住民同士で共有できる。
・子供から高齢者までが一緒に活動し「世代間交流」を図ることができる。
・草花についての話をしたり、資材の交換や譲り合い、高齢者等への資材運搬の手助け等、見ず知らずの住民同士が交流を図り、人と人との絆を強くする機会を創りだすことができる。
・参加者自らが使用草花や、培養土、じょうろの水等の運搬を行ったり、指先を動かしたりして適度な運動を行うことにより、健康増進やストレス解消を図ることができる。
・同じ材料で統一された草花プランターを、みんなで大量に作り、住宅地内に飾ることにより仮設住宅地全体の「仲間意識」を高めることができる。
・共有スペースへの設置だけではなく、個人配布を行うことにより、植付けから、生長過程、開花まで、各家庭ごとの楽しみと、隣・近所同士で、それを話題とするコミュニティーが生まれる仕組みができる。
・住民自らが植物を健全に育て、綺麗な花を咲かせるまでを見ることにより、傷つき疲弊した心に、ほんのわずかでも、明日への希望を見出すことができる。
・生き物である「植物」を育てる時間を体験することで、責任感や、忍耐力、寛容性、計画性を無意識に身につけ、周りの住民に対するコミュニケーション能力を高めることができる。
・園芸に対する知的好奇心を高め、生活の中に楽しみをもたらすことができるようになる。


御礼状 岩手県陸前高田市長 戸羽 太
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